本記事は以下のことを考えている人へ向けての内容です。
「動画広告を作るか迷っている」
「広告動画の依頼方法が分からない」
「映像広告に関する最低限の知識を学びたい」
「映像を内製化するか外注するか迷っている」
「動画広告に興味があるけど、知識が全くない」
本記事を読んで頂くと、
映像の基礎知識の理解と外注の方法が分かります。
最低限の知識を持つことで
必要以上の手間やお金を使わずに
最適な映像制作依頼をすることができるようになります。
これらの内容を多角的な視点で解説していきます。
筆者は現役の映像クリエイター、ディレクターです。Udemyでベストセラー講師もしており、集客、販売を最適化するマーケティングコンサルもしています。それらの経験で培った視点で記事を解説していきます。
それでは早速進めていきます。
目次
“ゼロから学べる”映像制作外注のマスターガイド
全く知らないという方も安心してください。
順序立てて解説をしていきます。最後まで見て頂ければ動画広告の基礎知識を得ることができます。
1.映像を広告に使うメリットとデメリット
映像を広告に使うメリット
・簡単に国境を超えられる
・視聴者の印象に残しやすくなる
・視聴者の没入感を生みやすくなる
・受動的に広告を見せることができる
・反応率が上がる、高いCVRを期待できる
・トレンドに沿った広告を出すことができる
・画像や文字広告とは別のターゲットを狙うことができる
映像では視覚的に情報を見せることができるため、視聴者が意図せずとも受動的に見せることができます。言語情報とは違い映像表現では日本語圏以外のターゲットへリーチすることもできます。
映像を広告に使うデメリット
・大量生産が難しい
・制作に一定以上の時間がかかる
・テキストや画像よりも費用がかかる
・専門性が高いため、内製が難しく外注先を探すのも簡単ではない
制作に時間がかかります。最低でも2週間〜長いものだと3ヶ月程度かかるものもあります。テンプレ化をしない限りは量産は難しくなります。
2.外注するメリットとデメリット
外注するメリット
高品質な映像を簡単に作ることができます。
自分でもしくは内製をする場合は、専門知識の勉強や、ハイスペックのPCやソフト、それに付随する拡張ソフトなどを用意する必要があります。
外注をすることでそれらの時間とお金のコストを省くことができます。
・制作時間を大幅に削減することができる
・学習コストをかけずに動画を作ることができる
・高品質な映像を素早く手にいれることができる
・一定量の動画をスピード感持って作ることができる
外注するデメリット
一方で、外注のための費用はかかります。
また人気の制作者はスケジュールが埋まっているため、継続でのお願いが難しくなる可能性もあります。制作者の状況によっては、制作の優先順位が下がることがあったり、仕事を受けられないという状況になる場合もあります。
・外注費用がかかる
・継続的な依頼ができるかどうが不明
・費用や規模によって制作の優先順次が変わる
・コニュニケーションを一から構築しないといけない
3.外注化と内製化の比較
外注化の最大のメリット
単発の制作ですと、予算は外注費の方が安く高品質のものを作ることができます。
場合によってはマーケティングやその他のスキルを持ち合わせている編集者もいるので、大きな付加価値が付く可能性もある。
内製化の最大のメリット
社内で完結するのでコミュニケーションが取りやすく、早いレスポンスを期待できる。
外注か内製どちらが良いか
これらの比較から、長い目線で映像制作者を育てる予算と時間あるのであれば、内製化が最適です。
映像制作を継続するかわからない場合や、まずは試してみたいという場合は、外注で動画制作をするのが最適です。
4.外注先の探し方
ー企業と個人へ依頼する際の比較ー
企業へ依頼する
大規模な動画を作ることができますが、費用は個人へお願いする何倍もかかります。演者など映像制作周辺に必要なものも一緒に頼むことができるメリットもあります。
企業は従業員の人件費、機材費、オフィスなどの事務所費がかかるため、映像制作費用が高くなりがちです。
高いから品質が高いと思われる方もいらっしゃいますが、個人の映像制作者でも企業と同等もしくはそれ以上の品質ものを制作するクリエイターもいます。
個人へ依頼する
組織ではない分スピード感ある対応や決定が可能で、さらにコストを抑えて高品質なものを作ることができます。
その他には、個人なので柔軟に対応してくれる人も多く、スケジュール調整や、費用の相談などはしやすくなるケースが多いです。
企業よりも安くて高品質なものを提供してくれる制作者を見つけられればあなたに大きな利益を生み出してくれます。
個人へ依頼するデメリットは、制作者によって動画品質がバラバラです。
駆け出しの制作者を選べば、安いですが品質は微妙なものになってしまうこともあります。費用だけで選ぶと大変なことにもなりかねないので、見極めが必要です。
自分にあった外注先を探す方法
・実績を見る
・ポートフォリオを見る
・メッセージのやり取りに違和感はないかを確認する
実績数や、実績企業がそれなりにいるかどうか、ポートフォリオの品質が一定以上あるかどうか。
稀に偽物のポートフォリオを掲載している方もいらっしゃるので、実績数やコメント・評価など客観的な評価も確認するようにしましょう。
その他、個人ブログや、SNS、Udemyなどで講師をしているかなど、いろんな角度から実績を見ることで信頼性の高い実績かどうかの判断をすることができます。
個人的な意見としては、
500万円〜1,000万円以上の大掛かりなプロジェクトであれば、保証の問題などもありますので、大手企業にお願いするのが良いです。
数万円〜500万円くらいまでの小〜中規模案件なら、まず個人相手で探してみるのがおすすめです。
5.予算の決め方
広告予算の決め方にはいくつかあります。
目標ベースの予算設定
達成したい具体的な目標に基づいて予算を設定します。(例:ウェブサイトへの訪問者数の増加、リードの獲得数、販売数など)
目標を達成するために必要な広告費用を見積もり、その金額を予算として設定します。
売上高の割合
企業の売上高の一定割合を広告予算として割り当てる方法です。
この割合は業界や市場状況によって異なりますが、一般的には売上の2%から5%の範囲内で設定されることが多いです。
競合との比較
競合他社が広告にどの程度の予算を割り当てているかを調査し、その情報を基に自社の広告予算を決定します。
競争が激しい市場において自社のポジションを維持するのに有効です。
利益に基づく予算設定
利益または予想利益の一定割合を広告予算として設定する方法です。利益を再投資してさらなる成長を目指す企業に適しています。
固定予算
予算設定において、あらかじめ固定された金額を広告に割り当てる方法です。予算の管理がしやすい一方で、市場の変動や競争状況に柔軟に対応するのが難しい場合があります。
目標CPA(Cost Per Acquisition)
顧客獲得コストを基に予算を設定する方法です。
目標とするCPAを定め、そのCPAを達成しながら目標とする成果をどれだけ達成できるかを基に予算を計画します。(例:リードの獲得、商品の販売)
広告予算の決め方は企業の状況や市場の状況によって異なりますので、複数の方法を組み合わせたり、定期的に見直しを行うことが重要です。
6.映像の種類と最適な選択方法
映像種類を決める最適解は一つです。
想定しているターゲットに一番響くであろう方法を選ぶことです。
例えば、子供向けであれば実写よりもアニメーションの方が良いでしょうし、製品が生活に溶け込んでいる姿をイメージさせたいのであれば、アニメーションよりも実写の方が最適でしょう。
それらを意識して映像種類や、表現手法を選ぶのが良いです。
以下に映像種類の概要です。
・実写
・アニメーション(モーショングラフィックス、漫画風、インフォグラフィックス)
・実写 + アニメーション
・3DCG(CG、フォトリアル)
・VRや、プロジェクションマッピング
手法によって価格も大きく変わりますので、事前に決めていないのであればプロの映像制作者と相談しながら進めていくのが良いでしょう。
7.事前に準備しておくこと
映像制作を依頼する前に、
最低限依頼者の方で準備しておくと良い内容です。
丸投げでも対応してくれますが、コンセプトやコアとなるメッセージは依頼者がしっかりと考えてまとめておくのをおすすめします。
制作時のコミュニケーションがスムーズに進みやすく、お互いのミスマッチが減ります。さらにターゲットに響きやすい動画も作りやすくなります。
・ターゲットの明確化(年齢、性別、居住地、生活環境、その他の状況)
・使用したい広告媒体(複数候補でもOK、SNSやWEBサイトなのか等)
・納期(ざっくりっとした納期でOK)
余裕があれば3ヶ月くらい前に相談しておくのがベストです。
最低でも1ヶ月前には相談しましょう。短納期になれば追加費用がかかる可能性がありますので、無駄な費用はかからないようにしましょう。
制作依頼の範囲
どこまでを自社で制作をするのか、どこからお願いしたいのか、または助言をもらいながら制作をしたいのか、意志と範囲を明確にしておくとコミュニケーションがスムーズです。
素材の準備
何の素材を準備することができるのか、または全く素材がないのか、撮影までお願いをしたいのかを明確にしておくと良いでしょう。
より正確な見積もりが可能になります。
参考動画
イメージしている参考動画を複数用意しておくと、イメージのすり合わせがスムーズになります。さらにお互いのミスマッチのリスクを減らすことができます。
最低でも3つ用意しておくと良いでしょう。
全くイメージ通りの動画を探すことは難しいので、動画の一部分でも良いので、イメージを説明できるようなものを準備しておきましょう。
探すためのおすすめツールは以下のもの。
8.事前に知っておくと良いこと
制作の流れ
制作の流れを知っておくと、スケジュールが組みやすくなるのと、現在どの段階なのかを知ることができるので、急なスケジュール調整などもお願いしやすくなります。
基本的な流れは以下の通りです。
①ターゲットやコンセプトの決定
②構成の字コンテ
③構成の絵コンテ
④アニメーション制作
トレンド(SNSでチェック)
必須項目ではないですが、知っておくとより解像度の高い依頼をすることができるようになるでしょう。どんなものが流行っているのかを見ておくと良いでしょう。
動画制作の手法や、デザインなど流行りがあります。
動画制作費の理解
必須項目ではございませんが、概要を知っておくと相談しやすくなります。費用は工数によって決まります。どれだけ手間がかかるかということです。
素材や、アイテム、エフェクトの数が増えれば工数が上がります。
また3DCGなどソフトや技術がより専門性の高いものになれば工数が上がります。撮影の場合は、使用機材、撮影日程などによって変わります。
参考までに日給単価(実稼動)です。
・エキスパートで50,000〜100,000円
・中級者で30,000円〜50,000円
・駆け出しで10,000円〜30,000円
9.絶対にやってはいけないこと
途中でコンセプトを変える
コンセプトは本質部分です。
コンセプトを変えてしまうと全てを制作し直す必要が出てきます。費用や納期に大きな影響を与えてしまいます。コンセプトは初期段階でしっかりと考えておきましょう。
意味の持たない動画を作る
動画の目的は、視聴者への次のアクションに繋げることが大きな目的です。
ただかっこいい、おしゃれな動画を作るのは避けましょう。コンセプトやストーリーに沿った動画を作ることでよりターゲットに響きやすい動画となります。
10.まとめ
映像制作のメリット、デメリットを知った上で本当に広告で映像制作が最適なのかを考えましょう。
もし動画制作を依頼するのであれば、最低限の知識を学びましょう。そうすることで円滑なコミュニケーションや、無駄な予算や失敗のリスクを減らすことができます。
映像制作の外注に限らず、丸投げをするよりも一緒に作っているという感覚を持ち合わせておくとよりよいものが仕上がるでしょう。
以上が記事の内容となります。
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